インターネットQ&Aで命が救われている
Feb
19

出張帰りの新幹線のなかで読んだ。ネット掲示板での、患者と医師とのQ&A記録をそのまま本にした内容だ。
多忙な医師達が複数、ネット上でも患者のためにあろうとする。そのモチベーションは、「文字やりとりだけでの問診」へのチャレンジ、専門医との協働、症例や患者コミュニケーション例の学習、主治医と織り合いつかない患者を救う貢献、そもそも病院に行けない心理状態の患者の背中押し貢献など、さまざま。
ただ一番ベースにあるものは、「(少なくとも各相談者のケースでは)診察室内で出なかった本音」は一体何なんだ?というプロとしての興味&問題意識だろう。僕もそこに、関心がある。この「出なかった本音」は、コミュニケーションギャップとも言い換えられる。ネット上でのQ&Aサイトでは、このギャップを埋めることで、人の命が実際に救われているようだ。
最近の医療現場の価値観は、「患者中心の医療」にシフトしているため、コミュニケーション・スキルの占める重要性が増している。
でもコミュニケーションって、2者の共同作業。そのギャップを埋めるためのスキルアップは、医師側だけに委ねられるものではなく、患者側にも要求されるべきものだ。「患者は弱者」「専門家である医師の方が、患者側に歩み寄るべき」と指摘する人は多いが、僕は、本当にそうか?と疑問に思い始めている。
そんな疑問を、医療者側が表だって呈することはできない。下手なことを言うと、今は「患者様」時代だから、袋叩きにあってしまう。
でも僕は医療者ではないので、逆に、堂々と「患者ってそんなに偉いの?そんなに要求していいの?だって、それに見合うこと/対価を私達は返せるの?」という視点を持てる。
「ネットQ&A」の環境をうまく使って、患者側のスキルアップに役立てることはできないか?と考えている。
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